舉報鑒賞

やりサーに自分の恋人が寝取られてしまう。それだけならば探せば多くのサークルが手掛けている内容なのですがこれはおすすめです。
一つは絵の美麗さ。清楚ながら根は強気なヒロインの姿態や表情が綺麗な線で描かれています。

そしてもう一つは、絵とテキストから伝わってくる静かだが深い堕ち方。
緩み切った表情、人が変わったように男を求める姿のオンパレード…を描く作品は多く、もちろんそういう姿はそれはそれで魅力的なのですが。
この作品はそちらには行かず、最後まで表面的な理性と凛とした表情、口ぶりは保ちつつ。身体の芯はすでに開発されつくし壊され、無名の男たちの欲求処理に次々とやり捨てられる日々に、深く抜け出せない快感を感じ続けている…という様子を伝えてきます。

何枚かに一枚、感じきっている内面が隠し切れず表に出てしまった…という体のカットがあり、これが前後とのギャップで非常にエロく感じられるという。
寝取られものの醍醐味の一つ、主人公がそれを知るすべが"ネットに投稿された動画"すなわちすでに終わってしまった後の話であり、今の自分には何の手出しも出来ないという無力感もばっちり。実用性を十二分に備えた作品として勧めさせていただきます。