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古代羅馬帝政期の暗君●ロをモチーフにした作品。
実際ネ●は、他人の人妻を寝取って自分の側室にしたと言われており、史実のエピソードを上手い形で作品に生かしている。

絶対的権勢を背景に、若き皇帝テロが目をつけた貴婦人を欲望に任せて慰み者にするシーンがじっくりと描かれている。

若き皇帝テロの餌食になる人妻は、財務官オクタビアスの妻でブロンドヘアの「ヘレナ」と、建築技官テセウスの妻の「イレイナ」の2人。

テロが人妻たちに手をつけるシーンにおいて、夫や娘といった家族を登場させることで、単なる「陵辱」でない「寝取り」モノの要素を作品に取り込むことに成功している。

絶対権力者に家族の生殺与奪を握られた人妻が、逆らうことすらできずに、若き皇帝テロに貞操を差し出すという「歴史モノ」ならではの展開がストーリーに上手く盛り込まている。同サークルの「歴史モノ」作品の嗜好を好むユーザーには、手放しでおススメできる作品になっている。

個人的には、テロが人妻「イレイナ」を手に入れるにあたり、わざわざ夫テセウスの不正を調べ上げた上で、妻と娘を奴隷に落とし、「イレイナ」を夫の眼前で取り巻きとともに辱めるという展開は、テロの暴君ぶりを強く印象づけることに成功していたと思う。

惜しむらくは、2人の人妻を「堕とす」シーンに重きを置いた展開だったため、「堕とされて」慰み者になった人妻たちのその後の展開が描かれなかったことだ。

テロの子種を受け入れた「ヘレナ」と、テロの取り巻き連中の性の奴隷にされてしまった「イレイナ」。
「堕ちた」の人妻たちに待ち受ける運命は・・・・
暴君テロとの狂気の世界を続編で是非読んでみたい。