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これは、漠然と持っていた本場英国でのメイドのイメージを改めさせてくれるとてもありがたい資料です。
例えば、メイド服と一口で言っても「午前服」と「午後服」があり、その理由もきちんと説明されていて成る程と思わされます。(因みに、所謂我々が「エプロンドレス」などと称するメイド服は「午後服」です。)
大きな屋敷ばかりでなく、下層中流階級もステータスシンボルとしてメイドを雇用し、そういう職場では全ての仕事を一人でこなさなければならない悲惨さも認識を新たにさせられた処です。
また、漠然と英国では若い女性よりも年配の婦人が多いのではというイメージが私にはありましたが、15〜19歳が一番多い事や、8歳から働きに出た少女も居た(日本でなら言うなら差し詰め「おしん」でしょうか)事などが、資料を使って明示されています。
そして、社会が変革してゆくに連れて「ステータスシンボル」が「メイドを雇用する事」から「家電や車」へと変化してゆく様や、やがて低賃金労働者としての「家事労働者=メイド」を国際化の名の下に発展途上国に依存するようになっていった、という指摘などもとても興味深いものでした。
次回は同人誌でという事ですが、是非またDLサイトコムでも発表して欲しいと思います。
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