レビューを報告する

まずこの作品は三部作の最終章で、またストーリーが非常に重視されております。よって前章、中章からのプレイを強く推奨します。
もんむすによる逆レイプのえっちさは今作でも全開であり、もちろん男側の逆転無し!我々がこういったゲームに求める需要を、過去二作を上回るボリュームで十分に満たしてくれますのでご安心を。

特筆すべきはその高レベルな文章力です。文章の端々からモンスター・天使に関する膨大な研究、筆者の深い知識を窺い知れます。魔物図鑑に記された大ボリュームの説明にも同人作品らしいパワーともんむすへの愛を感じました。ゲーム終盤、挫折、後悔、そして努力を繰り返した主人公はすっかり頼もしくなり、その成長にこちらの胸も踊ります。人魔、そして天使たちを巻き込んだ熱い展開、仲間達との絆の物語は、子供の頃プレイした良質なファンタジーRPGを彷彿とさせてくれました。読み物として面白く、「それに加えてエロもある(重要)」のですから言うことはありません。

このゲームの前章が発売される前、「もんむす萌え」というジャンルはネットの一部で盛り上がっているような部分があり、『ツンデレの吸血鬼』だとか『アホっ娘のハーピィ』だとかで目にすることはありましたが、『もんむす』自体がフィーチャーされた作品はそれほど多くありませんでした。当時から人外好きの私はたまに掲示板に貼られるようなもんむす画像で少ない供給を得る他なかったのです。それが今ではもんむすメインの同人作品・商業作品が次々発表され、すっかり業界のメインストリームとなりました。その要因の一つとしてこの作品が大きく貢献したことは疑いようもないでしょう。もんむす・くえすと!は新しい流れを生んだ魅力的でえっちで、本当に面白いゲームです。
なんだかベタ褒めになってしまいました。でもぜひ、興味を少しでももった全ての方にプレイして欲しいと思います。