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最近話題沸騰中の漫画家「知るかバカうどん」による短編漫画。
この人の漫画は、全般的に読む人を選ぶというか、ある種の特殊な倫理観に支配されているところがあるのですが、本短編はその傾向が顕著に出ている作品と言えるでしょう。
(彼女の作品を、倫理観が欠如したものであると捉える向きもあるようですが、私は少し違うと思います)

お話の内容は非常にシンプルです。
悪辣で愚かな少女たちが、ホームレスの飼っていた犬を焼き殺してしまい、その報いとして「ボコボコりん」にされる……というストーリー。
ともすれば露悪的な、後味の悪いストーリーに見えますが、本作の興味深い点は、制裁を受けている少女が「今まで通り普通に生活していただけやのに」と述懐し、最後まで自分の犯した行為に罪悪感を抱かず、自分に降りかかった災難の根源を把握できていないことです。

自らの罪に気がつくことがないまま全身を陵辱され、ゴミのようの打ち捨てられる少女の姿には、独特の哀愁が漂います。