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「ふたりきりで夢中で過ごした」 へのレビュー

オススメ! 読み応えのある

2012年07月08日   ひつじ さん

このレビューは参考になった x 2人

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<友情>といい、<姿のない狼>といい、鹿島田しきさんの描く男の娘は、少女のような外見を持ちながら、内面はしっかりと少年らしい。少女のようになりたいと願っていても、(わざわざそう願う分)彼らはきちんと少年であり、いわゆる男の娘:男性器をもち、男性的な性欲を持ち、わかりやすい性的絶頂を示す少女(悪い意味ではないよ。あれはあれで可愛い)とは根本的に異なっている。また、閉鎖空間、拘束具、スパンキング等のSM的描写もしっかりと続き、<治さない病>で出てきたりゆと思われる令嬢(♂)と、その館(家具、令嬢製造所)と同一の舞台と思われる作品も複数ある。
また、エロエロでありながら、登場人物の心理描写が繊細なのも特徴であり、<姿のない狼><嘘のほんと><海からきた幻>の物語性は素晴らしい。少年から青年への揺らぎ、女装をしたことによる少年から少女への揺らぎ、また、少年期特有の喪失感などを見事に描いている。
とにかく買っておくべき。

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