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「要05 -かなめ-」 へのレビュー
2015年01月04日 ひつじ さん
このレビューは参考になった x 5人
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要シリーズでは始めての輪姦もの。 いままでのシリーズ、エロの下で揺らいでいたどことないあやうさ、かげりが全開になります。 3対1というのはヤドクガエルさんの本では最もハードな人数比です。また、いままでは合意の上だった行為が、今回は脅迫されての強姦となっています。前回の通学定期をなくす話から続く、いままでになく暗くハードな陵辱話です。(ただ、破滅させたり暴力を振るったりというほどの残酷性はありません)人数が増えたせいか、ページ数もぐんと増えています。 Hの印象は、ボンデージや電マはアクセントで、トコロテン、連続絶頂がメインでしょうか? アヘらず、どんどん蕩けて虚ろになっていく表情がとても色っぽいです。 話としては要くんの背景・性格にかなり踏み込まれていました。要くんがなぜ女装をして行為に及ぶのか。 夏のたけなわでトランスジェンダー(のような、なりかけな)の少年の揺らぎを見事に描いた作者ですが、今回は(たぶん)ゲイであることを認めきれない(もしかしたら)ゲイの少年のお話なのか……。墨染くんらと違い、かれの性行動は誰に強制されたわけでもなく、ミズキくんのように恋愛の果ての性行動でもなく、逃げ場も救いもありません。不特定多数の『同性』とのセックスを自らの意志で選んでしまった要くんが、自分の欲望とどう折り合うのか、その欲望は要くんをどこに連れて行くのか。エロがなければ描けないお話というのはこういうお話のことを言うのでしょうね。名作です。
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