舉報鑒賞

祐介とその兄修介、のどちらか選んだほうの視点で物語は進んでいきます。
祐介の場合、祐介は修介の恋人遥香に責められ、修介の場合修介が祐介の恋人湊を落とします
この二つの視点を終えると、修介の視点で統括のシナリオが始まって終わりです。

この作品はSな人よりMな人にオススメです。
祐介が遥かに責められる√は非常に素晴らしいです。
遥香は祐介をねちっこく責めます。肉体的より精神的に激しく責め、心を破壊していきます。
恋人と居ながらも遥香と行為を重ねて、蜘蛛の糸に絡めとられたかの様にずぶずぶと嵌っていき、最終的に祐介は最上の幸福を手にします。
それと淫語を多用することもなく比較的上品な文章で書かれているところも好感触です。

これは個人差があると思いますが、設定の割りにあまり寝取られ要素は感じませんでした。
この理由は祐介の場合祐介の√ではずっと祐介の視点で進みますので、修介が湊を調教しているところはこちらでは見えませんし、目の前で湊が犯されている所を目撃する、といったシーンもないからでしょう。
恋人の設定は調教のための一要素、例えば祐介が心を折られ遥香に愛を誓う、湊の家の扉の前で射精させられる、みたいなシーンのためにあると思います。

上に挙げた例からもわかるようにこの作品は心理描写に重きを置いています。
「駄目なのに感じちゃう!」みたいなのが好きな人、十分な背景を基にしたハードかつダークで濃厚な展開が好きなMな人にオススメです。

ただシステム周りはイマイチです。
BGMが大きすぎる、設定を変更しても再起動するとデフォルトになる、バックログをすると落ちる、などなど。
パッチは当てたと思うんですけどね。