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近親縁者との泥沼〜なエンディングを期待して手に取られようとした方には、オチが少々肩すかしに思われてしまうかも知れません。
かくいう私もそんな一人で、ただ、それとは別に作品自体はかなり楽しくプレイさせてもらいました。
特に小難しい考証やら設定やらが展開される作品でもありませんが、美術や音声などによる舞台設定が巧みで、そうした点ではむしろ伝奇モノやSFモノを好まれるような方にこそお進めできる作品かもしれません。
かといってオハナシに終始してしまうようなこともなく、ストーリーはあくまで主人公の目を通して進行していくので、主人公から各人物達への困惑やら葛藤など、背徳感の要素も十二分に感じることができると思います。

パッケージ版が入手困難となり、プレミアになりつつある本作ですが、それだけにこの電子販売はありがたかったです。