舉報鑒賞

設定と、体験版のニヤニヤしてしまう破壊力に惹かれて迷わず購入しました。
犬だけに、ご主人への愛は絶対的で、甘え方もスキンシップも受け入れやすく、作中の言葉をお借りすると「まんざらでもない」…という印象です(笑)。
終始「飼い犬設定」のため、ファンタジーや背徳感を受け入れられるか否かで萌えの感覚も変わってくると思います。

トラック1(=体験版のプロローグ部分)〜トラック2では、非現実的な状況に戸惑いながらも一緒にご飯を食べたりと、明るくほのぼのとした雰囲気です。
慣れない人間の身体で一生懸命な小太郎君が可愛い。

声優さんはとても上手な方で安定しています。
わんこらしく無邪気な演技で進んでいくものの、ふと真面目に呟く部分などは、少年らしさを保ちつつも男っぽい声色と空気をはらみ、ギャップにドキドキさせられました。

トラック3のエロパートはノーマルでシンプルめ。
水音が無い代わりに、控えめながらも色気のあるキス音や、好き好き大好き!という思いが伝わってくるような喘ぎ声、それにベッドの軋み音も沢山入っており、リアルさがありました。
状況説明は少なめで、妄想をかき立てる感じですので、淫語や細かな指示が苦手という方にぴったりだと思います。
個人的な願望ですが、小型犬設定なので「舐める」描写がよりねちっこく、しつこいくらいにあっても嬉しかったかも…!?と思いました。
ただ、愛され感・癒され感は抜群です。

導入部からラブコメ感覚で進んでいきますが、最後まで聴くと切ない印象が強く残りました。
エロメインのシチュエーション音声というより、ひとつのドラマ作品として完成されています。
シリーズの次回作も楽しみです。