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全体的に明るいムードが漂い、各人が持つ様々な悩みや苦悩も物語中には一切感じさせない作りに好感が持てました。
　こう言うファンタジー世界を舞台とした作品は多かれ少なかれある「ヒロイン(候補?)が生け贄に掠われる」展開も呆れる程おかしいオチで爆笑を禁じ得ません。

　展開的には一本道の様な感じがして事実、最終的にはヒロインと言える子と結ばれますがマルチエンディングにしても良かった様な気がします。

　最初から勇者が居る訳でもなく、訪れて来る勇者も良くあるRPG世界観の勇者とはまたひと味も違う人物で、ありきたりにならない勇者観もこのゲームの世界観とマッチしたものを感じます。母乳で魔法を使う白魔導士が登場するのですが、折角の母乳キャラなのにイベント、エッチ時共に授乳CGが無かったと言う事は残念でなりません。それとエンディング後に設定のない新たな冒険者が出て来るのですが(先述の勇者が連れて来る)、クリア後にもゲームを続けられるのでクリアボーナスキャラとして当人も参加するシナリオにしても良かったと思います。これらも踏まえて追加データシナリオが欲しい所ですね。

　ダンジョン探索を進めていくと町が襲撃される事が起きますがそれを防ぎきらないとゲームオーバーなのでこまめなセーブは欠かせません。一旦解凍してしまえばセーブデータは1pageにつき4ヶ所出来、容量さえあれば100page以上作る事が出来ます。外部ストレージ内に解凍してプレイする事をお薦めします。

　アイテム名や説明にはどこかで聞いた様なものがボコボコ出て来てこれまた笑いを誘います。あと、道具屋の取引物にお菓子系が回復アイテムとして登場するのですが、これらを女の子キャラに持たせるように指示をすると普通の回復アイテムに手を出さなくなるようになります。こう言った小粋な演出も好感要因でした。