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「作曲基礎理論~専門学校のカリキュラムに基づいて~」 へのレビュー

オススメ! 内容に歯ごたえあり(だけど、充実・親切設計)

2013年10月05日   かめかめ さん

このレビューは参考になった x 6人

目次だけ見ても、作曲の「全体像」を俯瞰し、カバーした内容である事が良く分かる。

書店の作曲コーナーに置いてあるような本は、過度に易しすぎたり、或いは、既にかなりの知識がある事を前提としたようなものも多い(勿論、例外はあるが)。

本書は、ウェブからダウンロードするタイプの、所謂「電子書籍」的な本なのだが、市販されている本と比較しても、かなりきめ細かく、作曲の全体像を掴む事に成功している稀有な書籍だと思う。

一方で、「丸暗記しなきゃいけない」ものが、結構あったりする。勿論、作曲には或る程度の知識や、「覚えていないと話にならないもの」があると思う。にしても、例えば、「これがメジャーキーです」とぽーんと出されても、「え? これ全部丸暗記?」となってしまう人もいるのではないだろうか。

個人的には、本書と併用して、『聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド』(藤巻浩・ヤマハミュージックメディア)などを使うと、より効率的ではないかと思う。
前述の例で云えば、♯系、♭系の調号の増え方の法則、などが分かりやすく書いてあり、まさに、本書を補うような形で利用出来るからだ。

ともあれ、本書は、従来の作曲本が何故か書かなかった「急所」が押さえてあり、「そこが知りたい!」という欲求を十分満たしてくれる。
これから作曲を始めるなら、一冊(という云い方でいいのかな?)、手もとにあると便利な本だと思われる。
この本を基準に「より基礎的な内容」を勉強していったり、或いは、この本を基準に「より高度な内容」へ行ったりも出来る、「基準」として使える本だと感じた。

もう少し、自在に作曲が出来るようになったら、このサークルさんが出している、ミキシングやマスタリングの本なども買ってみたい。

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