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「過ち、はじめまして。 2」 的鑒賞

オススメ! やはり、恋愛はタイミングである。

2014年10月27日   Tikuwabu 先生/女士

このレビューは参考になった x 1人


 そうとしか言えない、すれ違いの苦味と、成り行き任せの苦しさが描かれた後編でした。
 しかし、その中にも、彼が持った心の交流が次へのステップへと進んでいく力になっている。落ちどころは快いものではなかったわけですが、それが次への糧となる。
 それこそが「過ち」なんだろうなと、そう思わせる良い物語でした。痛みを伴った物語ですが、痛みを伴ってなお、良い物語と思わせるだけの力がありました。

 エロという点で言えば、彼が決断する直前の朝雛とのセックスが一番エロかったですね。堕ちていくところに耽美さがある。
 それだけにもう一つシーンを加えてほしかった気もするけど、物語としては一つに止めたことで良いテンポを保っているし、痛し痒しであるなという感想を持ちましたね。
 痛し痒しであるということは、つまり程よいということでもあるのですが。満腹というのは過剰ですから、本当にこの構成で良かったのだと思います。

 改めて、良い作品でした。自信を持ってお勧めできます。

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緣由*