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「東方発表会 第一部-ピアノとアンサンブル-」 へのレビュー
2017年02月18日 Tikuwabu さん
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本作はピアノを中心にした東方アレンジ物の音楽CDです。 ジャケ絵のピアノを弾く霊夢とサックスを吹く魔理沙の牧歌的な雰囲気とは裏腹に、このアルバムの編曲はだいぶクール。 そうしたのどかさも時に顔を見せますが、全体的には「田舎系アニメというより攻殻機動隊」的なクールさを感じます。 全12曲(うち inst が4曲)、59分と中々ボリューミーな作品ですが、全曲4分以上と腰を据えた感のある編曲が特徴でしょうか。 楽器編成なども結構冒険してまして、二曲目「Utopia Wind [神々が愛した幻想郷]」でメインメロディをところどころ担当しているのは、これはテルミンなのかな? 電子楽器的な浮遊感のある音が物珍しくあります。 弦楽やオルガンのほかに、全体的にパーカッションやシンセサイザーの利用も目立っていますが、その一方でピアノ曲と見て相違ないくらい硬派な曲も見られる。その辺は「発表会」というニュアンスにふさわしいものでしょう。 ちなみにこのアルバムは(ピアノ部分は)きちんとピアノ曲として弾ける前提で編曲されていて、発売当初はHPで楽譜の提供などもされていたようですね。 3曲目「For the fairy of ice [おてんば恋娘]」についてジャケットでは「エリーゼのためにが弾ければ弾けます」と触れていますが、実際に演奏会に掛けられた曲もあるようですから、そうした需要にもマッチしたアルバムでしょう。 7曲目「Nocturne at bright garnet night [亡き王女の為のセプテット]」などは結構需要があるんじゃないかなーと個人的には思います。 内容が二転三転とのことで、その影響もあったのか、ジャケ絵と内容がややアンマッチである感は否めません。 ただ、その点を抜きにすればボリューミーな良いアルバムです。個人的にはお勧めできる一枚ですね。
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