レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「恐怖の搾精人形はユルサナイ」 へのレビュー

オススメ! 夏に相応しいホラーな作品です。

2015年08月23日   Tikuwabu さん

このレビューは参考になった x 6人


 朗読で進行される、搾精人形の恐怖物語です。明らかに人形、だけれど局部が作り込まれたどこか淫猥なそれに惹かれた「あなた」は、心が鳴らすアラートを無視してそこに挿入してしまう、それが破滅への道だとも気づかずに……という展開ですね。
 大山チロルさんの語り口は本当に素晴らしいですね。湿り気が強く、硬軟・緩急を織り交ぜた語り口で、怪談話の世界へとすんなり引き込んでくれる巧みさでした。

 この作品では、終盤に搾精人形が声を発するのですけれど、その声無しバージョンと、声有りバージョン二種の三種類が収録されています。(効果音の有無も合わせれば六種)
 声有りでは狂気アッパー系、狂気ダウナー系がありますが、個人的にはアッパー系を強くお勧めしたい。
 と言いますのも、この作品はホラーとしてのニュアンスが強く、エロが恐怖を強めているんです。恐怖がエロを昂らせる感じではなく、あくまでホラーが主体ではないかなと。
 その点で言いますと、アッパー系はホラーに重点を置いている。逆にダウナー系はエロに重点を置いているように感じられましたので、個人的にはアッパー系を勧めたいとそんな次第です。
 声を担当している七凪るとろさんのアッパー系の熱演は一聴の価値がありますよ。エロ目的の方も、一度は聴いてみるべきものであると強くお勧めしておきます。

 個人的な話で恐縮ですが、こんなよくできたホラー作品をよくもまあ深夜に一人で、しかもこの素晴らしいイラストをじっくり眺めながら聴いたものだなと。いや、背筋が凍るような体験でしたね。
 人一倍怖がりなんですけども、朗読で言うように、ついつい怖いもの見たさでこういうことをしてしまうのですよね。
 最後の射精カウントダウンに合わせて抜きましたが、背徳感と恐怖とでゾクゾクしっぱなしでした。夏に合う、本当に良い作品です。お勧めですよ。

* は必須項目です)

理由*