本作は、ラスボス戦をモチーフにしたフルオケアレンジシリーズ「Charisma Lash」の第五弾です。
今回でシリーズは打ち止めとなっているようなのですが、比較的近作でのキャラが目立つ一枚となったでしょうか。
鍵山雛、紅美鈴、八意永琳、パチュリーといったゼロ年代からの人気キャラに加えて寅丸星、クラウン・ピース、純狐の楽曲が収録されています。
今回もまたガンガン系アレンジをベースに編曲が為されているのですが、全体的にシリーズのピリオドを意識して、かなり凝った編曲がされています。
選曲にもよるのでしょうが、やや怪しげな雰囲気が漂う一枚になっていて、その辺は Type-M に近いかもしれません。
細かなリズムの扱いや、やや現代的な音使い(美鈴のど頭に提示されているテーマなどが典型的でしょう)が随所に挿入されていて、その辺は人によっては好き嫌いがあるかもしれませんね。
シリーズのグランドフィナーレを飾るのは、個人的な印象では永琳の「千年幻想郷~Histroy of the Moon」に感じられます。
原曲からして壮大な一曲ですが、このアルバムでの編曲もまた気宇壮大。正統派のアレンジとなっています。
その後に収録されているパチュリーの「ラクトガール~少女密室」は差し詰めアンコールといったところでしょうか。シリーズ中で唯一4分に満たない小曲になっていますね。
ガンガン系アレンジの数々、シリーズを通して楽しませていただきました。
フルオケ(+合唱)と言うことで、エレキを含む既作の漢字一文字シリーズとはまた違った雰囲気ですが、そうしたアレンジをお求めの方には是非にとお勧めしておきます。
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