舉報鑒賞

全編に渡ってTS、所謂「性転換」がテーマの小説作品。

女の子になりたいという欲望を持つ主人公が、不思議な「魔女」に出会い、徐々に手ほどきされる事で女の体になってしまうという内容をかなりの長編文章として描いており、一般的な「突然性転換してしまい、異性の快楽におぼれていく」ようなTSモノではなく、快楽と共に体が変容していってしまうという「性転換する過程」そのものを主題としているのがまた濃いです。

ノベルをウリにしている以上、文章体としての表現は素晴らしく、女の体に戸惑う感情表現、性転換してしまう事への恐怖と快楽、最終的には女の体の快感に溺れていく姿が事細かに表現されており、なかなかにエロいですね。

他にもノベル主体ながらちょこちょこと入るクォリティの高い挿絵がノベルを盛り上げており、エロさを引き立てています。

TSモノ、特にその過程を重視した内容や、主人公が女の体の快楽に溺れていく、所謂快楽堕ちが好きな人にはオススメの逸作です。