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「古書店街の橋姫」 的鑒賞
2016年10月14日 アビー 先生/女士
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雨の神保町を玉森と共に何度も繰り返し、時にくじけ(そうになり)ながら、なんとかフルコンプしました。 感想としては、面白かったのはもちろんですが、もっといろんなみんなを見ていたかった、の一言が真っ先にくるかもしれません。 攻略キャラクターは五人、各ルートの選択肢は個別ルートに入るときのみ。 また、エンディングもバッド/ハッピーはとくにありません。 友人が死んでしまう日をむかえてしまった、という、「その時点」こそが、本来のゲームであればバッドエンドと言えるでしょう。 その、「本来のバッドエンド」を回避するために三日間を繰り返し、ようやくつかんだ「たったひとつのエンディング」=ハッピーエンドなのかもしれません。 それでも、四人の物語を見て、登場人物に愛着が湧いたからこそ、もっと違うエンディングを迎える玉森とみんなを見たかったな、と思いました。 ですが、各登場人物たちの造形、シナリオ、背景、音楽どれも完成度が高く、プレイしていて非常に楽しく、先を進める手を休むことができませんでした。 (ただし水上ルートではあまりにも掬わせてくれなかったので玉森と共に一度心が折れました) ゲーム冒頭と攻略後を比較して、個人的に好感度の触れ幅が大きかったのは川瀬。 「この人と恋仲になるのか……むりだろ……」と思っていたのに、攻略後はむしろこちらが攻略されていました。玉森とずっとお幸せに。 一方、私は花澤という人物を決して好きにはなれないのですが、物語として一番面白かったのは彼でした。 花澤ルートはエンディングだけでなく、ぜひ公式サイトの後日談まで読んでいただきたい。 総合的にみると、さまざまなところに作者さんのこだわりが感じられる作品で、プレイして良かったと思います。 副読本、さっそく楽しみにしています。 ※能面の男ルートはある意味ジョーカーのようなものなので、ご注意を
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