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「ヒプノマルチボイス」 へのレビュー
2014年08月02日 ともち さん
このレビューは参考になった x 1人
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初めて購入した催眠音声作品です。 このカテゴリーには他にも有名な作品が沢山あるようですが、 比較的新しい作品でかつバイノーラル録音というのが決め手となり本作を選びました。 正直、今まで催眠というものに疑念を抱いており 手を出したのも興味本位に過ぎなかったのですが、 実際に体験してみるとこんなにハッキリ催眠にかかるものなのかと驚きでした。 できるだけ素直に心身を整えて音声に身を委ねると徐々に暗示にかかり始めます。 それは、はじめは体の一部を走る微細な電流のような形で表れ、 段階を経て全身に広がる鈍い痺れとなります。 紗藤ましろさんはいくつもの声色と緩急を見事に使い分け、聞き手の心に侵入します。 彼女は聞き手の心理を穏やかに誘導し、時に揺さぶりをかけてきます。 その揺さぶりによって生じる僅かな動揺を見抜くという形で侵入がはじまり、 水が砂に染み込むようにやがて深いところに達します。 侵入されるたびに体を走る痺れの強度と範囲が増していき、 紗藤さんの声が聞き手の奥深いところに直結する頃には全身の細かな痙攣が止まらなくなります。 もはや体の自由は奪われ、導かれるままに反応する状態です。 そこからは、めくるめく快楽の渦に身を任せるのみです。 複数全身責めから連続寸止めを経ての長時間絶頂が待っています。 最後は歯を食いしばり仰け反ってしまうほどでした。 本作の売りのひとつであるバイノーラル録音は、要所で効果的に使われている印象です。 紗藤さんの甘すぎず強すぎず、しかしその両方に成ることができる声質と相俟って、 実に甘美な空間に浸ることができます。 催眠初体験なので比較対象がありませんが、きっとかかりやすい作品なのでしょう。 音質も良く、これといった不満も思い付かない完成度の高い作品です。
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