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NTRはやや苦手気味ですが、世界観と体験版のオープニングに惹かれ、購入。
容赦の無い展開に何度も挫けかけましたが、ユラハ(妻)END1をクリア。約18時間掛かりました。

主人公は、中枢都市ベリエンテから逃れ、隠れ里で家族と共に暮らす、元ベリエンテ憲兵の青年。
作品全体の雰囲気はシリアスな物ですが、その中のグラフィック、BGM、キャラクター、全てが世界観の中で「活きて」います。

戦闘●スピード感があり、序盤は爽快感を感じる部分も有りますが、中盤以降は異常攻撃のオンパレードで、装備を整えていないと開幕1ターンで窮地に立たされる事もあります。
ただ、「モルモットは奇病感染体」という設定に説得力を持たせているので、丁度良いのかなと。

エロ●他のレビュアーの方も書かれている様に、ボリューム満点で、様々なシチュエーションがあり、基本CGも1シーンで2～4枚使われる等、見せ方とテキストがとても丁寧でエロいです。

シナリオ●大事にパートナーを守ってきたプレイヤーほど、中盤からの容赦ない展開に、MP(メンタルポイント)をガリガリ削られる事になります。
NTRと陵辱のクライマックスは、起承転結の「転」の部分。
ラストシーンは、虚無感とやるせなさの中で、鬱だけど不思議に愛しく切ない気持ちになるというか…今までにない感覚でした。
ネタバレ的な事を書いたら台無しなので、是非ともプレイしてみて下さい!
NTRや陵辱だけではない、命の絆と愛の物語に気付かされる筈です。

RPGとしてもNTRとしても、こんなに感情を動かされる完成度の高い作品は中々無いと思います。
あと三回くらい「購入」ボタンを押したい位。

…蛇足ですが、
私的「最高にMPを削られた瞬間」は、最後に設置された宝箱を開けた時でした。
あの配置といいアイテム名といい、NTR的に本当に秀逸でした…。