舉報鑒賞

11話入りの短編集です。
[作品内容]に書いてある通り8話分が表題作の長編です。
この長編はフィギュア好きの小柄な男のもとに不思議なドールがやって来る話です。
[ジャンルタグ]に「ロボッ娘」というのがあるのですが、それに該当するかどうか迷う作品です。
ドールなので人間を模して造られた意味ではロボットに近しい存在ではあるものの、機械的な成り立ちではなく、どちらかと言えば超神秘的な創造なのでロボットと言う響きとは合致しない気もします。
一方で、燃料を補給しないと停止してしまう所や、マスターに設定された人間との主従関係に縛られている所などはロボットと類似しているとも思えます。
しかし、その燃料が燃料だけにロボットよりは淫魔に見えてしまう瞬間も少なくありません。
いずれにしても、男の性欲に応えてくれて、自らの欲求でも肉欲を求め、生身の女のように可愛くヤキモチを焼き、五人五色な個性のある神秘的な存在です。