Rapportera granskning

ミステリー用語に「クローズド・サークル」と言うものがあります。
ググってもらうまでもなくご存知かもしれませんが、要は外界から断絶し、「犯人はこの中に居る!」と容易に断言できる状態を指します。
本作はそのクローズド・サークルで起きた出来事です。
ただし、起こったのは殺人ではなく搾精です。
何よりミステリーと違うのは登場人物が二人しかいないので犯人も推理もあったもんじゃない所です。
本作で肝要なのは仲間とはぐれ、助けが来るまで相当な時間がかかりそうって点です。
言い換えれば、心おきなくお姉さんに抱き着けるし、恥も外聞もなく甘えられるし、何の心配もなく堕落してしまえるのです。
勇者の役目がある本作のショタも含め、男と言う生き物は現代社会でも少なからず世間体を気にして生きねばなりません。
仮に、お姉さんのおっぱいを猛烈にしゃぶりたい瞬間があったとしても実行できないのはもちろん、声に出すのもはばかられます。
ところが、本作の状況なら何も気にする必要はないのです。
当のお姉さんが呆れて蔑み交じりの言葉を投げかけたとしても、雄の欲望が男の自尊心に勝ってしまえば問題ないのです。
お姉さんは嫌そうな態度こそすれ、拒絶はなく欲求を叶えてくれます。
もはや空間そのものが母の胎内で、お姉さんはその出先機関とでもいうべき安心感の集約です。