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道草屋の芹さんの新作という事で発売日に購入させていただきました。今作もまた、期待以上に楽しめる道草屋で素晴らしかったです。
　やはり、本作の見所はやはり芹さんのキャラクター性だと思います。
　今作はどちらかというと耳かきなどの行為より、会話の方が多いように思え、いつも以上にキャラの雰囲気が表現されていました。その結果、ちょっとした所作に芹さんの人となりや、人らしさが作品の随所に表れていました。おそらく、今作を聞いていて、行動や会話の一つ一つが“芹さんらしい”と感じたのは、前作を聞いていたり、バックヤード四コマを読んでいたりすることも要因の一つとなっていると思います。しかしながら、聞いていてキャラの行動に全く違和感がないシナリオもまた、作者様の手腕が輝いていると思いました。並びに、声優さんの雁庵うずめさんの芹というキャラへの一体感もまた“芹さんらしさ”を強くしているとも感じました。
　また、本作を聞いていて作品内で表現しようとしているものが人だけではなく、自分とキャラがいる空間そのものを表現しようとしていると強く感じました。環境音は単純な同じ音源の繰り返しではないといった配慮だけでなく、夜の部では道草屋の建物自体で起きたことを想像させるようなシナリオ構成や、音の使い方をしている工夫が自分をまさにその空間に居るかのように思わせるようでした。
　以上のように、いつもながらの高いクオリティで道草屋は自分を満足させてくれました。強いて不満を述べるにも、芹さんの成人向けの内容での新作がそろそろ欲しかったというワガママのような要望ぐらいしか思いつきませんでした。
　このように、今まで道草屋を聞いていた方も、新しく聞き始めようと思う方にも自信をもって勧められる内容となっていましたので迷ったのなら購入してはいかがでしょうか。