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「外道勇者一行」 的鑒賞

虐げられた戦い

2015年12月27日   漆黒うさ 先生/女士

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持たざる人間が、暴力を前にして屈服させられ、心を蹂躙されていく。
それを前にしながら、無力さを痛感させられるイベントがてんこ盛りのための演出が色々と表現されている。

特に顕著なのが、戦闘面での貧弱さであり、主人公の持つ能力があまりに脆弱なため、戦闘における楽しみやコンボシステムというのが終盤に至るまで封印されている。

また、そういった主人公の愚鈍さな所を表現するための仕掛けも多く、野外で妹がされた後に気付かないといった部分など、主人公の酷さを浮き彫りにするイベントが、よりモブとしての強調がなされていると感じます。

そういった主人公が酷い境遇の中で、もがきながら生きている様子がある分、最後まで芯が強くて主人公への気持ちが揺れないアイナの良さが際立つ一面がありました。

終盤まで演出のために戦闘が感じられなかった分、逆に最終戦闘前後のザコを蹴散らす強さ、最終戦での虐げられた怒りを叩き付ける所は演出も凝っています。

実際に言葉ではなく、プレイした分だけ前半の重さと痛々しさ、終盤での爆発を感じられると思いますので。

* 為必填項目)

緣由*