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「体感音声シリーズ「透鏡の怪談-赤い女-」」 的鑒賞
2015年05月26日 toukei 先生/女士
このレビューは参考になった x 5人
評論選擇的類別:
最初、透鏡という女性(?)が作品の説明をしてくれるが、話自体は主人公の男の独白で進んでいく。 怪談として特に展開に目新しいものがあるわけではないと思う。それでいて非常にゾクゾクとする怖さがある。 例えば、ホラー映画を見ているときにもし怖くなっても、目を背けるなり耳を塞ぐなりで怖さを紛らわすことが出来る。しかし音声作品ではそれは出来ない。その上この作品はバイノーラル録音で、耳元で囁かれるような演出が非常にリアルである。 エロや癒しでのバイノーラルの効果を感じられる作品は多くあるが、ホラーの演出に使うとこれ程怖くなるのかとおもった。なんというか、逃げられない感じがある。 エロシーンはお化け相手ということで、不気味でかつエロい。男は怖れつつも快楽に抗えず、受け入れてさせられる。人外といたしている感じが良く出ているのでそういうのが好きな人にもお勧めである。 また、登場人物が意外と多いが、野上菜月さんが上手く演じ分けていたので、話にも入り込みやすかった。 怖くてエロくて非常に良かった。BrainJunctionさんにはまたこういうジャンルの作品を作って欲しいと思う。 ヘッドホンを取ればいいだろうとか、そういう野暮は言わないでほしい。
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