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都市伝説とか、会員制カラオケの店で繰り広げられるコト
とか、クローズドな空間での”出会い”をストーリーへと盛
り込んだ短篇が光る、”かたみこいみずえ”先生、四話構成
の表題作と短篇五本が収められた作品集。
印象的な収録作品は、街の”とある通り”には、都市伝説で、
自ら、誘ってはこないけれど、あるコトを指摘すると、ヤ
ラせてくれる女性が出没する。と、聞いた主人公・・・な
「Street すいーつ」。ヒロインの側にも都市伝説があって、
それが見事に叶う(かなう)、短篇でした。
読んでいて感じたのは、登場する女性キャラクターが清楚
な美しさをもって描かれていた点。構成やストーリー展開
も、”ボーイ・ミーツ・ガール”な類型から、忠実に則った
(のっとった)スタイルで、安心感のある読み心地を味わえ
ます。清楚でピュアな女性キャラクターが記憶に残る一冊。