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ヒロインの”欲望”を、丁寧なシナリオから”あぶり出す”
”友野ヒロ”先生の、後日談的描き下ろし三本を含む、短
篇十二本が収められた、自身二冊目の作品集。
印象的な収録作品は、ゲームに没頭していた主人公へ声
をかけてきたヒロイン。”美人局(つつもたせ)”なのかと
うたがいつつも、彼女の若いカラダにひかれて・・・な
「ゲームセンターの中心で愛を叫ぶ」と、描き下ろしの
「ゲームセンターの中心で愛を叫んだ・その後」。カラ
ダの”相性”がバツグンで、主人公のコトが忘れられなく
なったヒロインが印象的な作品でした。
読んでいて感じたのは、女性側視点に立ったストーリー
構成の巧みさ。ストレートに”欲望”を伝えるヒロインに、
主人公がパワフルなピストンでこたえる”友野ヒロ”先生
ならでは、な魅力を感じました。
ほのかに香る”純愛”が、爽やかな読後感をのこす、一冊。