리뷰를 보고한다

ヒロインの”前向き”な明るい性格と、作品内に流れる空
気感から、不思議と陰湿(いんしつ)な印象にはならない、
独自の世界観を残す”みやはらみみかき”先生の三話構成
の一本と二話構成二本、短篇四本が収められた自身、五
冊目の作品集。
印象的な収録作品は、東京から転校してきたヒロインと
彼女の妹。少し変わった、校内の”雰囲気”に・・・・な
「まなびや」。
読んでいて印象的だったのは、親の借金の為であったり、
転校先の校風(こうふう)から、半ば(なかば)強引に処女
を奪われて、快楽を覚え込まされるヒロインの”姿”。純
粋に、ストーリーだけを取り出してみると、かなり陰惨
(いんさん)かつ陰湿な流れなのに、ヒロイン持ち前の明
るく・前向きな性格と、作中のドライな空気感が作用し
て、重苦しさがキレイに払拭(ふっしょく)されています。
”みやはらみみかき”先生の、配慮が行き届いた、読み心
地が堪能できる、先生の独自色が、強く印象に残る一冊。