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「心の証」 へのレビュー

手数をかけた手間暇の、凄み。

2018年02月28日   一陣の光 さん

このレビューは参考になった x 2人

オーソドックスでミニマルなストーリーと、暖かみ
を読み手に伝えるアナログな作画手法とで、思春期
独特な感性・感情をすくい上げる様に表現している
”悪役八八八号”先生の、初・短篇作品。
付き合い始めて一年の”安芸”と”雅之”。更衣室での
女子トーク、キスやエッチにまで関係が進んでいな
い二人を、はやしたてられた”安芸”は・・・なスト
ーリー。
読んでいて感じたのは、背景画一カット・一カット
に手数をかけた手間暇が、古典的で正統派な作品世
界の空気感に、一種、独特な感性・感覚をもたらし
ている点。特に、ヒロインがたたずんでいる扉絵は、
しばし見入ってしまう程の力強さがあります。
インパクトがあり、記憶に残るデビュー作品でした。

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