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「監獄島のユミル」 へのレビュー

オススメ! 孤独な少女二人が出会う物語。

2017年11月09日   色月 さん

このレビューは参考になった x 3人

エロはユミルの敗北エッチと売春と大きく分けて2種類ある。サブキャラも少しあり、全体の構成と配分はバランスが良い。
敗北エッチは惨めさや無様さが上手く表現されている。テキストでは嫌がりつつも快楽に流されてゆき、エッチな女の娘が堪能できる。スチル絵では涙や精液でぐしゃぐしゃになり、場合によっては鼻水まで垂れて全く取り繕えずいいようにされたりと、奪われるだけの状態となる。
売春も凌辱味が強い。羞恥と快楽に耐えようとするも屈してあえぐ。勿論、性交回数により解禁されてゆくイベントではユミル自らが誘うものもあり、こちらではスチル絵のだらしないトロ顔も合わさって淫乱そのものである。総じて状況にあった実用性の高いシーンが多く、エロRPGの醍醐味が味わえる。

ストーリーは丁寧に作りこまれており、ユミルとセラフィナの関係性がメインである。二人はともに孤独であり、味方はお互いのみである。ユミルは身体を狙われ、序盤ですぐ知れるがセラフィナは村人から疎まれている。にも拘らず、どちらも二人でいるときは明るく振舞う。この健気さにプレイヤーは心を揺さぶられるであろう。
一方で、友達ができたことにより、セラフィナは並々ならぬ執着ができてしまう。友情の負の側面も描き、それが生まれてしまうほど、今に至るまでのセラフィナの孤独がいかに深かったかを想像させる演出は心憎い。自分の昏い情念を赤裸々にし、決着をつける場面は必見である。
ユミルも最初は呪いを解くという私的な理由が冒険の目的であったが、セラフィナをはじめ島の皆との思いを通して、もっと大きな理由で自ら脅威に立ち向かってゆく。ラストバトル直前の彼女はまさに主人公の姿であり、彼女がいたからこそのこの物語だと了解される。

ユミルとセラフィナの温かな友情と、それぞれの大きな成長を楽しめ、綺麗にまとまった高品質のシナリオも本作の魅力である。

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