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エロは町中探索によるエッチなクエストと売春がメインであり、このほかにダンジョン内敗北or戦闘中エッチとドットエロもある。ヒロインたちは性に対しておおらかだったり、認識が甘かったりとさまざまであるが、基本的に明るい雰囲気を保っており、気軽く抜けるサークル様の魅力は今作でも健在である。ただボリュームがあるだけではなく、エロスを盛り上げる演出も力が入っている。

キャラの性格付けも丁寧であり、作中のストーリーだけでなく、エロシーンでもその特徴が表れている。メイドのマリナを一例に紹介すると、彼女はことあるごとに「魔王様意外に体を好きにされるなんて…」というふうに、魔王様第一に考えているのに仕方なくエッチする。従者らしいお堅さを辱める楽しみとともに、淫乱時のノリノリなギャップがよく、キャラ性をエロにも活用しているのも評価できる。

ストーリーは徐々に話が大きくなってゆく冒険譚であり、非常に親しみやすい。道中、各地で困っている人を進んで助けてゆくメリッサとルフィナ、やれやれと言いつつも付き合うマリナの掛け合いが微笑ましい。解決の仕方も、「人と魔の共存」を目指すメリッサの根幹が強調されており、物語の軸がぶれないような丁寧な描写も読みやすい。

精液で強化というシステム故に、イベントからはエロ娘の印象が強まってしまうが、要所で理想実現に立ち向かう姿もフォローしているため、多面的なヒロイン像を見て取ることができ、今作の面白さを引き上げている。

ゲームは高火力同士の戦い、という感触を受けた。しっかりとレベルを上げていれば適度な緊張感でバトルを楽しめる。服装装備の中にはとびぬけてステータスアップするものがあり、こちらを使えばまず進められるのでクリアはそれほど難しくはない。クリア後全解放もあるので、時間が取れない方も安心して遊べる。