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「戦乱のヘキサ」 へのレビュー

オススメ! 一つの架空の歴史・戦記を描いた渾身作。

2018年05月02日   色月 さん

このレビューは参考になった x 17人

凌辱・輪姦・性拷問・大乱交など、人による慈悲無きエロシーンが圧倒的な枚数とテキスト量で展開される。
ヒロインたちの無力さ、負ける場合はとことん負けるというシビアな描写が徹底されており、戦火ジャンルならではの残酷さは十二分に堪能できる。
スチルも精液で塗りたくられたり、むち打ちの痕を刻まれたりと、目に見える形での悲惨をしっかりと描いているので、先のテキスト力と相まって迫力あるエロを味わえる。
イベント数自体豊富なのだけでなく、1シーンあたりの尺も長めにとってあり、ボリュームは同人界隈でもトップに位置する。

女性側(王国、旅人側)は敗北して発生する形式であり、男側(帝国、ならず者側)は勝利して発生する形式と、イベント回収がわかりやすい。進み方によっては仲間が増えたり、その仲間とともに犯されたるorガンガン女囚を増やせる、悪事の幅が広がるなど、どのような行動をとったかでどのような結果が起きるのか、常にユーザーの興味を持たせてくれる。エロとゲーム性の相性が見事にマッチしていて大変に面白い。

チュートリアルが各物語とも丁寧であり、独自システムながらもすぐに慣れて楽しむことができる。
周回が必要で回収も膨大な数があるものの、各ヒントや、進めてゆくと便利アイテム・助言が適宜増えてゆき、公式サイトにもヒントがあるなど、作りも丁寧なので、攻略で詰まることはない。エロだけでなく、ゲーム部分の親切さも評価できる作品だ。

ストーリーは、戦争というものの無常さと、人の儚さを容赦なく描いている。どれだけ国のため、仲間のため戦おうとも、あるいは野心と欲望に堕ちてゆこうとも、越えられない壁は確かにあるし、予想外の出来事にあっさり敗れることもある。これは前線の兵士、外部の人間、上層部関係なく降りかかり、ある種リアルよりもリアルな架空戦記を形作っている。

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