Rapportera granskning

他人からは決して理解されることのない
2人のカンケイのお話です。

ヒロインは社会的にも認められた立場にあり、
その身一つで稼いだ収入を彼に捧げている。
それとは逆に「彼」は社会に出てすらおらず
彼女がいなければ恐らく生きていけない。
そんな、いわゆるヒモという存在が何故手放されないのかが描かれています。

ヒロインである彼女が彼と付き合い続ける理由はただ一つ、愛してくれるから。
どんなに夜遅く帰ってきても、待っていてくれるし
どんなに疲れていても、身体を重ねてくれる
ありとあらゆる面で頼りないけど、私の元からは離れない
社会的立場では絶対に勝てないのだから私を愛することだけに全力を注いでくれる…

彼女が都合の良い女であると同時に
彼もまた彼女にとって都合の良い男なのです。
主従関係や奉仕の関係は、その差がはっきりしているほどに固く結ばれます。
離れていればそれだけ立場が逆転する可能性が低いから…
対等な関係なんていつ崩れるか分かりません。
どこまでいっても限りなく相手を思いやり続けなければいけない関係よりも
そんな面倒なことは諦めて一方が決まった形で奉仕をし、
もう一方がまた別の形で奉仕する。
「彼女」にとってはその関係が気楽で、心地良い
ただそれだけの話。

何かが欠落してしまった男女の関係にハマってみたい方にオススメです