استعراض التقرير

ネロンソフトさんのツクールMV作品第一弾です。
まずストーリーの書き出しに驚きますが、東方二次創作といってもパラレルワールドで、実際いろいろな架空の設定の東方作品は多いので違和感はありませんでした。帝国やレジスタンスが何なのかあまり説明はありませんが、雰囲気を重視しているんだと思います。
東方要素は味方のキャラクターが中心で、敵としては後半のダンジョンから登場し始めます。ラスボスは少し唐突だったのでちょっと驚きましたが次回作でしっかり改善されていました。

本編中に仲間にし損ねたりいなくなってしまうキャラもゲームクリア後に仲間にすることが出来るのは良かったです。ガチャシステムは同サークルさんの「東方人形談」シリーズなどと似ていて、遊んだことがあるなら混乱しないで順応できると思います。

戦闘難易度はかなり高く、最新の装備に身を包んだり、耐性や状態異常やステータス変化を駆使しないと勝てないようになっています。ただ基本的な戦い方はどの敵にも通用するので、ゲーム中のヒントに書かれている構成にすると後半まで凄く楽でした。

一方でダンジョン自体は短く仕掛けや謎解きもないので、そんなに難しくありませんが、敵がたくさん出てくるし移動速度が遅く、昔のRPGのような硬派で古風な作りとなっています。

後半のダンジョンでは、強敵と戦うためにレベルを上げたり、ザコキャラからレアアイテムを集めたりするので、数百時間は遊べます。物凄いボリュームだと感心しました。この作品単体でもしっかりした作りで楽しめますが、本作は次回作である東方伝説のベースとなっている作品と思われます。本作から引き継いでいる設定などがありますので、本作を遊んでおけば次回作もより楽しめると思います。