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「さよならを教えて ~comment te dire adieu~」 へのレビュー
2016年12月14日 黒淡雪 さん
このレビューは参考になった x 29人
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正しくレビューのタイトルの通りです。自分はプレイする前からこのゲームの信者でした。 昔は原盤もBD盤もプレミアが付き過ぎていた所為で、半ば触れることは出来ないだろうなぁと思っていましたが、このサイトでDL出来るようになった時は狂喜しました。 このゲームの凄いところは、とにかく癒されることですね。 内容自体はシナリオも主人公もどんどん狂って行くものなのに、背景に誰も居ない夕暮れの校舎や、孤独と寂寥感溢れるBGM、 冷静ながらも理論が成立しているのかいないのか解らない主人公の独白などによって、無性に心の中に染み渡る癒しと安らぎがあるのです。 全体的に狂気に満ちている作品なのに、やればやるほど心が安息に満ちて行く――。 一度クリアしてもまた間を置いてプレイしたくなる――など、ADV系のエロゲーでは極めて稀な感想が出てきます。 今や存在自体もネットで広まっていて、ネタバレが出ているサイトも多いですが、 仮にネタバレを知っていてもこのゲームはプレイしてみる価値があるでしょう。 興味を持った方は是非とも、夕日と、孤独と、静寂の中に潜む狂気に触れてみてはいかがでしょうか。 余談気味になりますが、自分は作中のBGMである『流れとよどみ』が物凄くお気に入りです。 ある意味各ヒロインに用意されているものと同じく主人公のテーマと言える曲なのですが、 これが最後の方で流れた時、主人公の独白と曲のシンクロ率が神がかっていました。 作中のBGMは作業用に使える物も多いので、立ち上げてゲームはせずに、 鑑賞モード(クリア後のおまけ)で曲だけ流したりもしています。
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