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「SWAN SONG」 へのレビュー

オススメ! エロ1%とサウンドノベル99%の魂篭ったボディーブロー。

2018年06月19日   yang_from_rwby さん

このレビューは参考になった x 11人

システム
メッセージウィンドウでなく画面全体に文字が展開されるタイプです。セーブは10×8くらいあってたくさん使い分けられます。コンフィグの文字は禍々しいデザインが作品に合っていて素敵だけど見辛いです。
サウンド
メインキャラの声がどれも合ってて演技も素晴らしいです。
ただ、キャラによって音量が少し違うのが気になりました。
BGMはすごく好みです。
ストーリー(このレビューのメインです)
ちょっと強引なところもあるような気もしますが、著者のテーマに対する熱意が伝わってくるので細かいツッコミは無粋に思えます。※以下、すごくネタバレです。
テーマが多種多様にもあり、一つ一つが重たいです。
極限状態における殺人は罪なのか?罪として素人が裁いて良いのか?そもそも罪って何?人は信じられるもの?
どうすればわかりあえる?などなど。
この作品におけるキーワードは私は希望、絶望、罪だと思います。これら全てが収束し、ひとつの答えが提示されるのがノーマルエンドラストシーン。とある人物が懺悔のように己の醜い心の内を暴露し涙します。私ほど汚れてずるい人間はいない、と。この懺悔の中にも打算が入っているとまで言います。私はしばらく考えましたが、この人物は真に汚れ、醜い心をもっているのではなく、そのような考えに翻弄され、己自身が傷付けられ、罪悪感を持って苦しんでいる哀れな子羊のように思えてならないのです。だからそれを聴いた彼はこう思うのです。泣くことなんかない。彼女を笑わせてあげたい。すぐそこに希望があるのに。どうして彼女は絶望して気づかないのだろう。
あまりにもせつないエンディングです。
だからこそ2周目以降のグッドエンディングが輝くというものです。このルートではきっと彼らは夫婦にでもなりお互い死ぬまで希望と絶望を論じ合うのではないでしょうか。

全く違う話ですが個人的には鍬形君がお気に入りです

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